第102章 自分を追い込みすぎた

自分の部屋に戻ると、長谷川栞は抑えきれないまま気持ちが沈んでいった。

こんなの良くないって分かっている。

それでも、どうしても止められない。

中野航平。中野蓮。

あれだけ私を嫌って、追い詰めて、私に「出ていく」と決意させたくせに……今さら、どうしてまた私に関わってくるの。

寝返りを打ってはため息をつき、半分以上の夜を無駄にした。結局眠れないまま、長谷川栞は鈍く痛む下腹部を押さえ、もうこれ以上引き延ばせないと悟る。

幸い、明日は高橋由紀と約束した日だ。

――あと一晩だけ。耐えよう。

そうやって自分に言い聞かせ、落ち着く音楽を流し、ようやく意識がゆっくり沈んでいった。

翌朝。空...

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